すてきなアイリッシュ・ネーム
引き続き、アイリッシュ・ネームのお話です。
アイルランドは、英語圏の中でも
独自の言語であるアイルランド語の影響が強く残っている国であり、
名前にもその影響が現れています。
一般的なアイリッシュ・ネームを並べてみました。
女の子
Aishling アシュリン
Aoife イファ
Aine オーニャ
Niamh ニーフ
Fiona フィオナ
Finola フィノラ
Ciara キラ(キアラ)
Caoimhe クイーバ
Sinead シネイド
男の子
Ciaran キローン
Cian キエン
Cathal コホル
Eoin オウエン
Liam リアム
Sean ショーン
Ronan ローナン
発音は、人それぞれ違う風に聞こえると思いますが、
どうがんばっても読めないような名前もありますね。
スペルを覚えるのに一苦労です。
けれども、どれもみな、響きがよくてとてもすてきな名前ですね。
我々も、アイルランド滞在中は、
自分の好きなアイリッシュ・ネームで呼んでもらうことにするのも
楽しいかもしれませんね。
多良岡
アイルランドは、英語圏の中でも
独自の言語であるアイルランド語の影響が強く残っている国であり、
名前にもその影響が現れています。
一般的なアイリッシュ・ネームを並べてみました。
女の子
Aishling アシュリン
Aoife イファ
Aine オーニャ
Niamh ニーフ
Fiona フィオナ
Finola フィノラ
Ciara キラ(キアラ)
Caoimhe クイーバ
Sinead シネイド
男の子
Ciaran キローン
Cian キエン
Cathal コホル
Eoin オウエン
Liam リアム
Sean ショーン
Ronan ローナン
発音は、人それぞれ違う風に聞こえると思いますが、
どうがんばっても読めないような名前もありますね。
スペルを覚えるのに一苦労です。
けれども、どれもみな、響きがよくてとてもすてきな名前ですね。
我々も、アイルランド滞在中は、
自分の好きなアイリッシュ・ネームで呼んでもらうことにするのも
楽しいかもしれませんね。
多良岡
トランジション・イヤー
アイルランドの学校制度は、ある面では日本と似ています。小学校が6年間で、中学が3年間、高校が3年間、といったあたりです。ただ、通常、中学と高校は同じ学校で、6年間ありますので、日本でいう私立の中学高校一貫教育みたいな感じが、私立・公立を問わないこちらの普通のシステムと思っていただければ、大きくは間違っていません。
日本でも、中学もまだ1年生なら、のんびり遊べるけれど、3年になると受験のことで勉強中心、そして高校も同じで3年になると受験勉強で大変ですね。アイルランドも基本的にはそうです。ただ、日本と違うのは、学校を選んで受験するのではなく、卒業試験の成績によって、入学できる大学や学部が決まる点です。そのため、6年生(日本でいう高校3年生)は、卒業試験のために、必死で勉強、ということになっています。では中学卒業に当たる3年生は、というと、確かに同じ学校にそのまま上がれるので、日本のような高校に入るための勉強はありません。しかし、3年生の終わりには、卒業試験のジュニア版ともいうべき、その名も「ジュニア・サーテイフィケート」という、中間卒業試験みたいなものがあります。
そして、日本と際立って違うのが、4年生、日本でいう高校1年生です。この4年生のことを、トランジション・イヤー(Transition Year)と言います。トランジションということは、渡りの年、つなぎの年、みたいな意味合いです。考え方としては、中学3年間+高校3年間、というよりは、中学3年間+トランジション1年間+高校2年間、と言った方がいいようなシステムです。簡単に言うと、トランジション・イヤーは、試験勉強などから解放されて、色々な経験や野外活動などをするための1年なのです。ある意味、とてもいいシステムかもしれません。そのため、この1年間は、卒業試験と関係ない科目が多数導入され、就労体験やボランティア活動、そして自由研究などを通じて経験や見聞を広めることができます。
いいシステムとはいえ、批判もあり、また無駄だと感じる人も、またそれなりにいます。学校によっては、この学年を受けず、3年生の後、いきなり5年生へ「飛び級」することを認めています。「飛び級」を選ぶ子供は、経済的な事情で早く卒業したい人もいますが、多くは、本人ないし親が、この制度を無駄だと感じているケースでしょう。実際、アイルランド人なら成績が一生ついてまわるほど大切な卒業試験が2年後に控えているだけに、その成績と結び付かない何かをやろうと思っても、だらけてしまって、結局遊びの1年を過ごしてしまう、というケースも少なくないからです。
しかし、折角こういったユニークなシステムを持っているのですから、トランジション・イヤーの活動実績を、卒業試験の評価の一つに加えるとか、そういったシステムにしたらとも思ってしまいますが、どうでしょうか。まあ、どんなシステムも全ての人に満足とはいかないのは世の常ですから、仕方ないのかもしれませんが。
ここに載せた写真は、ある高校に貼りだされていた、トランジション・イヤーの学生による共同研究プロジェクトです。(クリックで拡大)。
鵜飼
日本でも、中学もまだ1年生なら、のんびり遊べるけれど、3年になると受験のことで勉強中心、そして高校も同じで3年になると受験勉強で大変ですね。アイルランドも基本的にはそうです。ただ、日本と違うのは、学校を選んで受験するのではなく、卒業試験の成績によって、入学できる大学や学部が決まる点です。そのため、6年生(日本でいう高校3年生)は、卒業試験のために、必死で勉強、ということになっています。では中学卒業に当たる3年生は、というと、確かに同じ学校にそのまま上がれるので、日本のような高校に入るための勉強はありません。しかし、3年生の終わりには、卒業試験のジュニア版ともいうべき、その名も「ジュニア・サーテイフィケート」という、中間卒業試験みたいなものがあります。
そして、日本と際立って違うのが、4年生、日本でいう高校1年生です。この4年生のことを、トランジション・イヤー(Transition Year)と言います。トランジションということは、渡りの年、つなぎの年、みたいな意味合いです。考え方としては、中学3年間+高校3年間、というよりは、中学3年間+トランジション1年間+高校2年間、と言った方がいいようなシステムです。簡単に言うと、トランジション・イヤーは、試験勉強などから解放されて、色々な経験や野外活動などをするための1年なのです。ある意味、とてもいいシステムかもしれません。そのため、この1年間は、卒業試験と関係ない科目が多数導入され、就労体験やボランティア活動、そして自由研究などを通じて経験や見聞を広めることができます。
いいシステムとはいえ、批判もあり、また無駄だと感じる人も、またそれなりにいます。学校によっては、この学年を受けず、3年生の後、いきなり5年生へ「飛び級」することを認めています。「飛び級」を選ぶ子供は、経済的な事情で早く卒業したい人もいますが、多くは、本人ないし親が、この制度を無駄だと感じているケースでしょう。実際、アイルランド人なら成績が一生ついてまわるほど大切な卒業試験が2年後に控えているだけに、その成績と結び付かない何かをやろうと思っても、だらけてしまって、結局遊びの1年を過ごしてしまう、というケースも少なくないからです。

ここに載せた写真は、ある高校に貼りだされていた、トランジション・イヤーの学生による共同研究プロジェクトです。(クリックで拡大)。
鵜飼
『オ』と『マック』と『フィッツ』?すてきなアイリッシュネーム その2?
アイルランド人の代表的な苗字でよくあるのが、
・オサリバン
・オカラハン
・オドノバン
・マックギネス
・マックドナルド
・マックカーシー(マッカーシー)
・フィッツパトリック
・フィッツジェラルド
・フィッツサイモン
・・・と書き連ねていると、
あることに気づきますね。
『オ』(O')
『マック』(Mc or Mac)
『フィッツ』(Fitz or Fits)
で始まる名前が多いのです。
何か意味があるに違いない・・・
・・・と、早速アイルランド人に聞いてみました。
すると、
『オ』は、『FROM』
『マック』と『フィッツ』は、『SON of』
という意味だそうなので、
『O'Sullivan』さんは、『サリバンという場所からの』人、
『McGuiness』さんは、『ギネスさんの息子』さんという意味になるようですね。
『O'Hara』(オハラ)というアイリッシュネームもありますが、
まるで日本の名前のようですね。
我々も、自分の日本の苗字に『オ』をつけてみると
なんとなく、アイルランド人に近づいた気分になれるかもしれませんね。
多良岡
・オサリバン
・オカラハン
・オドノバン
・マックギネス
・マックドナルド
・マックカーシー(マッカーシー)
・フィッツパトリック
・フィッツジェラルド
・フィッツサイモン
・・・と書き連ねていると、
あることに気づきますね。
『オ』(O')
『マック』(Mc or Mac)
『フィッツ』(Fitz or Fits)
で始まる名前が多いのです。
何か意味があるに違いない・・・
・・・と、早速アイルランド人に聞いてみました。
すると、
『オ』は、『FROM』
『マック』と『フィッツ』は、『SON of』
という意味だそうなので、
『O'Sullivan』さんは、『サリバンという場所からの』人、
『McGuiness』さんは、『ギネスさんの息子』さんという意味になるようですね。
『O'Hara』(オハラ)というアイリッシュネームもありますが、
まるで日本の名前のようですね。
我々も、自分の日本の苗字に『オ』をつけてみると
なんとなく、アイルランド人に近づいた気分になれるかもしれませんね。
多良岡
遺跡の保存 (ボア島の像の場合)
北アイルランドはフェルマナ州に、ボア島という小さな島があります。島といっても、湖に浮かぶ、というよりも、2つの湖の境目を作っているだけのような、細長い島です。両端とも本土と橋でつながっていて、真ん中を国道が通じているので、車で走り抜けても特に島にいるという感じはしません。ですが、とにかく島です。

このボア島に、知る人ぞ知る有名な遺跡があります。表裏に似たような顔が貼りついた、古代の不思議な石像で、鉄器時代の物と推定されていますが、詳しいことはわかっていないようです。この表裏のそれぞれの像の表情が何ともおだやかでユーモラスです。北アイルランドの観光ポスターなどにもここの写真が良く使われているので、見た方も多いでしょう。但し、実際に行くとなると、まず車が必須ですし、しかも結構わかりづらい場所にあります。
ニチアイのツアーでも、さすがにこの方面はコークからは遠いので、めったに行きませんが、夏を中心に、たまには泊まりがけの遠征ツアーでドネゴール方面に行くことがあります。その方面に行った際にはなるべくここに立ち寄っています。何というか、このユーモラスなおじさんに再会するのが楽しみ、というぐらいに、愛嬌がある、表情が実に魅力的な石像です。右の写真は2005年に撮ったもので、この通り、なんとなく荒れ果てた感じの墓地の中にあって、ポツンとたたずんでいるのですが、この周囲の環境が実にいい感じなわけです。
ところが、2009年に寄った時は、この通り、像に屋根がかけられていました。雨の多いアイルランドで、野ざらしの石像さんは、あまりに可哀想なので、誰か優しい人が屋根をつけてあげたんでしょうか。そういえば日本の野仏などの中にも、集落にあるものは、祠に入ったものが多いですね。けれども、緑の墓地にポツンと自然にたたずむその姿こそ魅力的と思うならば、こんなものをつけられては、もう絵にもならず、ガッカリです。そう感じる人は多いでしょう。実際、ここでこの像を入れた風景写真を撮ろうと思っても、なかなか決まった絵にはなりません。
こういった現象は、ここに限らず、あちこちの遺跡で起きています。そして、必ず賛否両論があるようです。雨ざらしの遺跡は劣化が早いので、屋根をかけるなり、空調のきいた博物館に移すなりして、貴重な古代の歴史の証拠を永遠に保存すべきだ、という考え方の人もいます。他方で、もともとあった場所にそのままあるからこそ価値がある、それが長い年月の間に少しずつ自然の中で摩耗していくのは仕方ないし、そうやって自然に帰していくことこそ自然の姿である、と考える人もいます。ただ、アイルランドでも大勢は、歴史的に重要なものは、何らかの手を加えて積極的に保存する方向に動いているようです。例えば有名なところでは、クロンマクノイズやロックオヴキャシェルのハイクロスのいくつかも、現在は室内に移されて、元々あった野外には、近年造られたそっくりの複製が立っています。そうと知らずに、これが何千年も前の遺跡かと信じて一生懸命に写真を撮ったり、前で記念写真を撮っている観光客も沢山います。
しかし、本格的に屋内保存されているそれらに比べると、この屋根は何というか、すごく簡易で、その気になればまたすぐに取っ払うこともできそうですね。今後、どういう風にしていくつもりなのでしょう。と、色々考えさせられた、昨夏のボア島訪問でした。
鵜飼

このボア島に、知る人ぞ知る有名な遺跡があります。表裏に似たような顔が貼りついた、古代の不思議な石像で、鉄器時代の物と推定されていますが、詳しいことはわかっていないようです。この表裏のそれぞれの像の表情が何ともおだやかでユーモラスです。北アイルランドの観光ポスターなどにもここの写真が良く使われているので、見た方も多いでしょう。但し、実際に行くとなると、まず車が必須ですし、しかも結構わかりづらい場所にあります。


こういった現象は、ここに限らず、あちこちの遺跡で起きています。そして、必ず賛否両論があるようです。雨ざらしの遺跡は劣化が早いので、屋根をかけるなり、空調のきいた博物館に移すなりして、貴重な古代の歴史の証拠を永遠に保存すべきだ、という考え方の人もいます。他方で、もともとあった場所にそのままあるからこそ価値がある、それが長い年月の間に少しずつ自然の中で摩耗していくのは仕方ないし、そうやって自然に帰していくことこそ自然の姿である、と考える人もいます。ただ、アイルランドでも大勢は、歴史的に重要なものは、何らかの手を加えて積極的に保存する方向に動いているようです。例えば有名なところでは、クロンマクノイズやロックオヴキャシェルのハイクロスのいくつかも、現在は室内に移されて、元々あった野外には、近年造られたそっくりの複製が立っています。そうと知らずに、これが何千年も前の遺跡かと信じて一生懸命に写真を撮ったり、前で記念写真を撮っている観光客も沢山います。
しかし、本格的に屋内保存されているそれらに比べると、この屋根は何というか、すごく簡易で、その気になればまたすぐに取っ払うこともできそうですね。今後、どういう風にしていくつもりなのでしょう。と、色々考えさせられた、昨夏のボア島訪問でした。
鵜飼
親子で同姓同名 ?すてきなアイリッシュ・ネーム その1?
アメリカなどでも、同じ習慣があると聞いたことがありますが、
アイルランドでは、
『親子で名前が同じ』人々が
多く存在します。
ミドル・ネームは違っても、
ファーストとラストネームが一緒であれば、
普段使う名前が全く一緒ということになります。
例えば、お父さんの名前が
マイケル・マクギネス
そして息子も同姓同名。
想像がつくと思いますが、
これ、非常にややこしいです。
家に手紙が来ても、
『一体、どちら宛て?』
電話が来ても、
『どっちのマイケル?』
と、毎日が混乱です。
実際に聞いた話では、
歯医者さんに呼ばれて、
息子マイケルが歯医者へ行き、
診察台に上がり、口をア?ンと開けたところ、
『君じゃないよ、お父さんの方だよ!』
と言われたそうです。
区別の方法として、
家庭によっては、
父親は正式名の『マイケル』で呼び、
息子はニックネームの『マイク』で呼ぶようにしたり、
と工夫しているようです。
父親としては、息子が同じ名前であることは、
大変誇らしいことのようですが、
中には、『同じ名前をつけて、失敗した!』
と後悔している人もいるようです。
多良岡
アイルランドでは、
『親子で名前が同じ』人々が
多く存在します。
ミドル・ネームは違っても、
ファーストとラストネームが一緒であれば、
普段使う名前が全く一緒ということになります。
例えば、お父さんの名前が
マイケル・マクギネス
そして息子も同姓同名。
想像がつくと思いますが、
これ、非常にややこしいです。
家に手紙が来ても、
『一体、どちら宛て?』
電話が来ても、
『どっちのマイケル?』
と、毎日が混乱です。
実際に聞いた話では、
歯医者さんに呼ばれて、
息子マイケルが歯医者へ行き、
診察台に上がり、口をア?ンと開けたところ、
『君じゃないよ、お父さんの方だよ!』
と言われたそうです。
区別の方法として、
家庭によっては、
父親は正式名の『マイケル』で呼び、
息子はニックネームの『マイク』で呼ぶようにしたり、
と工夫しているようです。
父親としては、息子が同じ名前であることは、
大変誇らしいことのようですが、
中には、『同じ名前をつけて、失敗した!』
と後悔している人もいるようです。
多良岡
格安航空会社の横綱・ライアンエアの誇大広告
日本でもLCC(ローコストキャリアの略号)、つまり格安航空会社の誘致が、地方空港活性化などとの絡みで重要課題になりつつある今日このごろですが、欧州はここ十数年ほど、格安航空会社の台頭が著しく、伝統ある各国のナショナルフラッグキャリアを大いに脅かしてきています。つられて大手も運賃が下がったし、消費者の観点からは歓迎する面も多いのですが、当然色々な問題もあります。
今やヨーロッパの人なら誰でも知っている、LCCの横綱は、ライアンエア(Ryanair)でしょう。ロンドンなら、ヒースローには入れてもらえず、スタンステッドなどの郊外の空港をハブにして、その分、安さを武器に恐るべき勢いで成長してきた航空会社です。ライアンという名前が示すように、もともとアイルランドの会社で、今も本社はダブリンです。ライアンというのは、映画「ライアンの娘」などで名前をご存じの方もいらっしゃるでしょうが、アイルランドの姓の一つで、ティぺラリーとかそのあたりに多く分布しています。ティぺラリーでは、石を投げればライアンさんに当たります。
運が良いと税込1万円未満で1000キロも離れたヨーロッパ大陸を往復できたりするので、日本の格安なんか話にならないぐらい、本当の格安なのですが、もちろん、常に安いわけではなく、空席が多いと値下げをして、空気を運ぶぐらいならただ同然で乗せてやると割り切って、搭乗率をあげているわけです。空席が少なくなれば、やはり高くなります。ですので、こういう言い方は何ですが、暇があって、いつでもネットでチェックしながら、安いチケットがあればどこか行こうか、なんて人であれば、安く沢山旅行ができて、非常にありがたい存在です。しかし、決まった日にビジネスで使おうとすると、やはり使いづらいことが多いのも現実です。私の場合、乗る機会はめったにありません。具体的に言うと、コークからロンドンへ行く場合、確かに飛行機代はエアリンガスよりライアンエアの方がちょっと安いことが多いですが、エアリンガスなら便利なヒースローに着くのに対して、ライアンエアはスタンステッドかガトウィックなので、ロンドンの中心部へ行くには、空港から市内までの時間とお金がかかります。それを考えると、結局は、エアリンガスの方が使いやすく、私の場合は、ロンドンとコークの間では、5回のうち4回まではエアリンガスです。選んでいるのではなく、結果的にそうなっています。
ですがこのたび、久々にライアンエアでロンドンを往復してきました。エアリンガスとの差が50ユーロぐらいあったので、イギリス国内の交通費を入れても、こちらの方が少し安いというのが理由でした。久しぶりに使ったら、オンライン・チェックインだとか、格安のシステムがますます進化していて、乗客も皆、それに当然のように順応していて、本当に大したものだと思いました。お客様が神様の日本では、ここまで徹底するのは無理だろうなあ、とも思ってしまった次第。
徹底的にコストを省いているはずでも、結構立派な機内誌があります。もとよりほとんど広告で成り立っているのでしょうが、持ち帰りも可です。持ち帰ったのは、その中に気になる記事というか宣伝があったからで、それがこれなんです。ライアンエアは、欧州の他の航空会社と比べて、もっとも遅れが少なく、また荷物がなくなる確率が群を抜いて低い、というデータです。ルフトハンザ、ブリティシュエア、エールフランス、といった大手より上に来ているわけで、格安でもすごいんだなあ、と、ますます感心してしまいそうですが、ちょっと待って下さい。これは、私に言わせると完全な誇大広告。
ライアンエアは、point to point エアラインです。これの意味は、二地点を結んで人を運ぶ航空会社だ、ということです。そんなの他も一緒じゃないと思うかもしれませんが、ライアンエアの、これの意味は、乗り継ぎの扱いを一切しないということなのです。他社との間は言うまでもなく、たとえ同じライアンエア同士の乗り継ぎであっても、乗り継ぎに関するサービスは一切してくれません。荷物もいったん引き取ってまた預け直さないといけませんし、一方が遅れても、接続待ちはしません。ライアンエアが遅れたせいで、乗り継ぎの別のライアンエアに乗り継げなかったとしても、ライアンエアは一切責任を持ちません。格安なので、乗り遅れた航空券はもう紙屑です。欠航した場合は、払った運賃を払い戻すけど、それ以上の責任は一切負いません。いかなる状況でも、ホテルの手配など、一切しません。これが格安成立の原理です。乗客も、それを承知で、安いからと割り切って使っています。
ということで、おわかりでしょう。ライアンエアが、他社よりも、遅れが少ないのは、他の便の遅れの接続待ちを一切する必要がないからです。ライアンエアに預けた荷物がなくなりにくいのは、これも荷物の乗り継ぎが一切ないからです。そもそも荷物の紛失などは、ほとんど乗り継ぎの時に起こるのだと思います。逆に、乗り継ぎも一切ないのに、どうしてなくなるの、と思いませんか?なくなる率が群を抜いて低いのは、当たり前だと思います。
という具合に、格安航空会社の宣伝には、多分に誇張が含まれているのですが、それでもなお、安いことが何より有難いという多くの利用者に支えられて、ライアンエアはこの不況の時代でも、高搭乗率を果たしていて、行きはほぼ満席、帰りも8割以上は埋まっていました。
鵜飼
今やヨーロッパの人なら誰でも知っている、LCCの横綱は、ライアンエア(Ryanair)でしょう。ロンドンなら、ヒースローには入れてもらえず、スタンステッドなどの郊外の空港をハブにして、その分、安さを武器に恐るべき勢いで成長してきた航空会社です。ライアンという名前が示すように、もともとアイルランドの会社で、今も本社はダブリンです。ライアンというのは、映画「ライアンの娘」などで名前をご存じの方もいらっしゃるでしょうが、アイルランドの姓の一つで、ティぺラリーとかそのあたりに多く分布しています。ティぺラリーでは、石を投げればライアンさんに当たります。

ですがこのたび、久々にライアンエアでロンドンを往復してきました。エアリンガスとの差が50ユーロぐらいあったので、イギリス国内の交通費を入れても、こちらの方が少し安いというのが理由でした。久しぶりに使ったら、オンライン・チェックインだとか、格安のシステムがますます進化していて、乗客も皆、それに当然のように順応していて、本当に大したものだと思いました。お客様が神様の日本では、ここまで徹底するのは無理だろうなあ、とも思ってしまった次第。
徹底的にコストを省いているはずでも、結構立派な機内誌があります。もとよりほとんど広告で成り立っているのでしょうが、持ち帰りも可です。持ち帰ったのは、その中に気になる記事というか宣伝があったからで、それがこれなんです。ライアンエアは、欧州の他の航空会社と比べて、もっとも遅れが少なく、また荷物がなくなる確率が群を抜いて低い、というデータです。ルフトハンザ、ブリティシュエア、エールフランス、といった大手より上に来ているわけで、格安でもすごいんだなあ、と、ますます感心してしまいそうですが、ちょっと待って下さい。これは、私に言わせると完全な誇大広告。
ライアンエアは、point to point エアラインです。これの意味は、二地点を結んで人を運ぶ航空会社だ、ということです。そんなの他も一緒じゃないと思うかもしれませんが、ライアンエアの、これの意味は、乗り継ぎの扱いを一切しないということなのです。他社との間は言うまでもなく、たとえ同じライアンエア同士の乗り継ぎであっても、乗り継ぎに関するサービスは一切してくれません。荷物もいったん引き取ってまた預け直さないといけませんし、一方が遅れても、接続待ちはしません。ライアンエアが遅れたせいで、乗り継ぎの別のライアンエアに乗り継げなかったとしても、ライアンエアは一切責任を持ちません。格安なので、乗り遅れた航空券はもう紙屑です。欠航した場合は、払った運賃を払い戻すけど、それ以上の責任は一切負いません。いかなる状況でも、ホテルの手配など、一切しません。これが格安成立の原理です。乗客も、それを承知で、安いからと割り切って使っています。
ということで、おわかりでしょう。ライアンエアが、他社よりも、遅れが少ないのは、他の便の遅れの接続待ちを一切する必要がないからです。ライアンエアに預けた荷物がなくなりにくいのは、これも荷物の乗り継ぎが一切ないからです。そもそも荷物の紛失などは、ほとんど乗り継ぎの時に起こるのだと思います。逆に、乗り継ぎも一切ないのに、どうしてなくなるの、と思いませんか?なくなる率が群を抜いて低いのは、当たり前だと思います。
という具合に、格安航空会社の宣伝には、多分に誇張が含まれているのですが、それでもなお、安いことが何より有難いという多くの利用者に支えられて、ライアンエアはこの不況の時代でも、高搭乗率を果たしていて、行きはほぼ満席、帰りも8割以上は埋まっていました。
鵜飼
あっという間に見つかる「尋ね人」
先日、ラジオで聞いた実話です。
ある女性がラジオで、
「人を探しています。
数ヶ月前に、自分が経営するパブに来たカップルが、
『結婚指輪をここで無くしてしまった。
もしも出てきたら、連絡をください。』
と言って、連絡先を書いたメモ用紙を置いて行きました。
なんと、数か月たった今、なんと指輪が出てきたんです!
持ち主に連絡したいのですが、
連絡先を無くしてしまって・・・。
確か名前は『メアリー』だったと思います・・・
当時の日時は△月中旬くらいで・・・
場所は○×です。
心当たりのある方はラジオ局まで連絡を・・・」
という内容のものでした。
ここでラジオのDJがひと言。
「あぁ、これならすぐ見つかりそうだね。」
と言ったのです。
私は、「???そんなに簡単に見つかるわけが!」
と、即座に思ったのですが・・・
数分後。
ラジオのDJは、あっさりと
「指輪をなくした本人から連絡が来ています。」
と言って、本人がラジオに電話で登場。
「なんて奇跡的・・・」
と思ったのは私だけでしょうか。
けれども、よく考えてみると
人口4百万人のアイルランドで、
しかもローカルラジオ局。
そして、なんといっても
まだまだ地域のつながりが強い国です。
もし、本人がラジオを聞いていなかったとしても、
周りでラジオを聞いていた知人が、
「もしかしてあの人かな?」
といって、本人に教えてあげたということも考えられます。
というわけで、個人的には衝撃的でもありましたが、
これからもずっと、こんなアイルランドであってほしいと思います。
多良岡
ある女性がラジオで、
「人を探しています。
数ヶ月前に、自分が経営するパブに来たカップルが、
『結婚指輪をここで無くしてしまった。
もしも出てきたら、連絡をください。』
と言って、連絡先を書いたメモ用紙を置いて行きました。
なんと、数か月たった今、なんと指輪が出てきたんです!
持ち主に連絡したいのですが、
連絡先を無くしてしまって・・・。
確か名前は『メアリー』だったと思います・・・
当時の日時は△月中旬くらいで・・・
場所は○×です。
心当たりのある方はラジオ局まで連絡を・・・」
という内容のものでした。
ここでラジオのDJがひと言。
「あぁ、これならすぐ見つかりそうだね。」
と言ったのです。
私は、「???そんなに簡単に見つかるわけが!」
と、即座に思ったのですが・・・
数分後。
ラジオのDJは、あっさりと
「指輪をなくした本人から連絡が来ています。」
と言って、本人がラジオに電話で登場。
「なんて奇跡的・・・」
と思ったのは私だけでしょうか。
けれども、よく考えてみると
人口4百万人のアイルランドで、
しかもローカルラジオ局。
そして、なんといっても
まだまだ地域のつながりが強い国です。
もし、本人がラジオを聞いていなかったとしても、
周りでラジオを聞いていた知人が、
「もしかしてあの人かな?」
といって、本人に教えてあげたということも考えられます。
というわけで、個人的には衝撃的でもありましたが、
これからもずっと、こんなアイルランドであってほしいと思います。
多良岡