修道院廃墟と馬
コークとリムリックを結ぶ国道20号線。途中にこれといった見どころもなく、途中の町や村はだたの通過地点です。特に、コーク州北部にあるブテヴァントという村は、いつ通っても変わり映えせず、発展もせず、何十年も前から同じような、今一つ冴えず、垢ぬけない町並みが特徴、と、ここまで言うと、地元の人に怒られそうですが、正直、そんな印象の小さな町です。
その代わりに、というほどのことでもないのですが、この町をはずれた南側には、バリーベグ修道院の廃墟があります。これまた、国道からも見えるのに、誰も立ち寄らず、いつ行っても人がいません。しかし、なかなか壮大な廃墟です。
いつ行っても人がいない代わりに、割といつ行ってもいるのが、牛です。この前寄った時も、牛が結構いました。石の廃墟と牛の取り合わせも、それなりに絵にはなるのですが、アイルランドでは別段珍しくもない、定番の風景です。
ただ、この時は、石の壁一つ隔てた一角には、馬がいました。牛とは一緒にならず、といって窓越しににらみ合うでもなく、どちらかというとお互い無関心という感じで、牛は牛、馬は馬で固まっていたのです。
石の廃墟と馬の取り合わせ、これは、アイルランドでもそこまで当たり前に見られない風景かなと思います。ですので一枚アップしときます。

鵜飼
その代わりに、というほどのことでもないのですが、この町をはずれた南側には、バリーベグ修道院の廃墟があります。これまた、国道からも見えるのに、誰も立ち寄らず、いつ行っても人がいません。しかし、なかなか壮大な廃墟です。
いつ行っても人がいない代わりに、割といつ行ってもいるのが、牛です。この前寄った時も、牛が結構いました。石の廃墟と牛の取り合わせも、それなりに絵にはなるのですが、アイルランドでは別段珍しくもない、定番の風景です。
ただ、この時は、石の壁一つ隔てた一角には、馬がいました。牛とは一緒にならず、といって窓越しににらみ合うでもなく、どちらかというとお互い無関心という感じで、牛は牛、馬は馬で固まっていたのです。
石の廃墟と馬の取り合わせ、これは、アイルランドでもそこまで当たり前に見られない風景かなと思います。ですので一枚アップしときます。

鵜飼
クレート
このたび、当社オフィスは引っ越しをしました。旧オフィスと新オフィスは500メートル程度の距離なのですが、500メートルだろうが500キロだろうが、荷物を全部移動させないといけないことには変わりありません。しかもどちらもアイルランドの古いオフィスビルで、エレベータなどがなく、重い物や家具も、階段を人の手で運ばなければならないのです。
当社は平均3年に1度の割で引っ越しをしています。これはかなり多いのではないかと思います。好きでしているのではなく、結果的にその時々の事情や判断で、移っているのですが、そのたびに、やはり面倒で大変だなあと思う反面、物をまとめて捨てて整理するいい機会ではあるなあとも思っています。これは当社に限ったことではなく、また家庭の引っ越しなどでも同じでしょう。
アイルランドで当社のような小さな事務所が引っ越しをするには、ということですが、やはり業者に全部任せるのが簡単です。ただ、それなりの大手業者は結構高いので、うまく工夫をすることで、経費を浮かせるわけです。前回の引っ越しは、それ以前のオフィスの大家の都合だったので、引っ越し費用は先方に出してもらえたのですが、今回はそうではないので、少しでも安く、といって、全部自分たちでやっていたのでは体が持たないので、そのあたりをうまくやりました。
まず、個人でやっているような、小さな引っ越し屋さんを使います。これは、電話帳やネット検索ではなかなか出てこないので、人づてなどのネットワークが役立ちます。但し、こういう小さい引っ越し屋さんは、人手とトラックを提供するだけなので、それ以外のことは自分で手配。それが面倒な人、わからない人は、それらもセットで大手引っ越し屋さんに全部任せますが、それに比べて半額以下で済むのが我々の今回の方法です。
そのキーは、クレート。クレートという言葉は、日本語で検索すると、どうも犬小屋のことのようにヒットしますが、英語での crate は、物を輸送するためのコンテナを指すようです。犬を運ぶ道具として、dog crate という言葉もあるようですので、幅広く使われる言葉なのでしょう。しかし、hire crate という単語で検索すると、クレートをレンタルできる会社がいくつもヒットします。

このクレートは、A4の書類より少し大きめのものが2つ並んで入る大きさで、キャビネット用のファイルがそのままピッタリ入るので、やはりオフィス用を意識したサイズになっているのでしょうか。でも家庭の引っ越しでも、多分役立つと思います。家具以外は大体のものが、このクレートに入ります。空の時は何段も重ねて置いておけて、中身を入れた場合はふたを閉めれば何段にも重ねることができます。蓋の開閉は簡単で、テープも何も必要ありません。引っ越しの前にクレートを借りて、書類や備品を次々と入れていって、当日は力持ちの引っ越し屋さんに運んでもらい、運び終わったら新しいオフィスでクレートを開けて物を出して並べていけばいいわけです。そして空になったクレートは返却します。
このクレートですが、今回、何社か電話したところ、安い所は1個1週間70セントで貸してくれるというではありませんか。但しこれは、自分で取りに行った場合で、配達を頼むと、配達料だけで1回何十ユーロも取られます。まあ、実際の経費を反映した料金体系なのではありましょうが、そうなるとやはり頑張って、自分で取りに行ってしまいますね。
今回は段ボールなども最大限に動員したので、クレートは20個だけ借りました。1週間で14ユーロ。但し、このクレートを取りに行くのに、20個でも普通の車には一度に入りません。借りるのに2往復、返すのにまた2往復、車を走らせました。ただ、車で10分弱と、近い所だったので、そうしました。遠い所なら、自分のガソリン代と人件費の方がついてしまうので、やはり配達してもらった方がいいかもしれません。
いずれにしても、このクレート、色々な物が入るので、便利で、家庭の引っ越しでも役立つのではないでしょうか。但し、クレート自体がすでに結構重くて、これに本をぎっしり詰めたら、2人でもようやく持てるぐらい重くなります。引っ越し屋さんのことも考えて、本ばかりの時は、半分ちょっとぐらいまでにした方が良さそうです。
ところで、今回使ったクレート・レンタル屋さんは、それだけを業としている専門の会社だったのです。クレートのレンタルだけの会社があるとは、と思ったのですが、実際は運送会社の中にオフィスがあり、運送会社の子会社のような感じで、事務員も運送会社の人が兼務しているようでした。
鵜飼
当社は平均3年に1度の割で引っ越しをしています。これはかなり多いのではないかと思います。好きでしているのではなく、結果的にその時々の事情や判断で、移っているのですが、そのたびに、やはり面倒で大変だなあと思う反面、物をまとめて捨てて整理するいい機会ではあるなあとも思っています。これは当社に限ったことではなく、また家庭の引っ越しなどでも同じでしょう。
アイルランドで当社のような小さな事務所が引っ越しをするには、ということですが、やはり業者に全部任せるのが簡単です。ただ、それなりの大手業者は結構高いので、うまく工夫をすることで、経費を浮かせるわけです。前回の引っ越しは、それ以前のオフィスの大家の都合だったので、引っ越し費用は先方に出してもらえたのですが、今回はそうではないので、少しでも安く、といって、全部自分たちでやっていたのでは体が持たないので、そのあたりをうまくやりました。
まず、個人でやっているような、小さな引っ越し屋さんを使います。これは、電話帳やネット検索ではなかなか出てこないので、人づてなどのネットワークが役立ちます。但し、こういう小さい引っ越し屋さんは、人手とトラックを提供するだけなので、それ以外のことは自分で手配。それが面倒な人、わからない人は、それらもセットで大手引っ越し屋さんに全部任せますが、それに比べて半額以下で済むのが我々の今回の方法です。
そのキーは、クレート。クレートという言葉は、日本語で検索すると、どうも犬小屋のことのようにヒットしますが、英語での crate は、物を輸送するためのコンテナを指すようです。犬を運ぶ道具として、dog crate という言葉もあるようですので、幅広く使われる言葉なのでしょう。しかし、hire crate という単語で検索すると、クレートをレンタルできる会社がいくつもヒットします。

このクレートは、A4の書類より少し大きめのものが2つ並んで入る大きさで、キャビネット用のファイルがそのままピッタリ入るので、やはりオフィス用を意識したサイズになっているのでしょうか。でも家庭の引っ越しでも、多分役立つと思います。家具以外は大体のものが、このクレートに入ります。空の時は何段も重ねて置いておけて、中身を入れた場合はふたを閉めれば何段にも重ねることができます。蓋の開閉は簡単で、テープも何も必要ありません。引っ越しの前にクレートを借りて、書類や備品を次々と入れていって、当日は力持ちの引っ越し屋さんに運んでもらい、運び終わったら新しいオフィスでクレートを開けて物を出して並べていけばいいわけです。そして空になったクレートは返却します。
このクレートですが、今回、何社か電話したところ、安い所は1個1週間70セントで貸してくれるというではありませんか。但しこれは、自分で取りに行った場合で、配達を頼むと、配達料だけで1回何十ユーロも取られます。まあ、実際の経費を反映した料金体系なのではありましょうが、そうなるとやはり頑張って、自分で取りに行ってしまいますね。
今回は段ボールなども最大限に動員したので、クレートは20個だけ借りました。1週間で14ユーロ。但し、このクレートを取りに行くのに、20個でも普通の車には一度に入りません。借りるのに2往復、返すのにまた2往復、車を走らせました。ただ、車で10分弱と、近い所だったので、そうしました。遠い所なら、自分のガソリン代と人件費の方がついてしまうので、やはり配達してもらった方がいいかもしれません。
いずれにしても、このクレート、色々な物が入るので、便利で、家庭の引っ越しでも役立つのではないでしょうか。但し、クレート自体がすでに結構重くて、これに本をぎっしり詰めたら、2人でもようやく持てるぐらい重くなります。引っ越し屋さんのことも考えて、本ばかりの時は、半分ちょっとぐらいまでにした方が良さそうです。
ところで、今回使ったクレート・レンタル屋さんは、それだけを業としている専門の会社だったのです。クレートのレンタルだけの会社があるとは、と思ったのですが、実際は運送会社の中にオフィスがあり、運送会社の子会社のような感じで、事務員も運送会社の人が兼務しているようでした。
鵜飼
自転車レーン
私の住む地域では、過去1年くらいで
急に道路の整備が進められてきました。
特に、この自転車レーン↓

アイルランドでは、自転車は車と一緒に
車道を走らなければなりません。
けれども、猛スピードの車と一緒に自転車をこぐのは
とても危険・・・
そこで、最近では この写真のような自転車レーンが
徐々に整備されつつあります。
こちらは、土地がありあまっているので
歩道がとても広く、
「自転車が歩道を走れたら、良いのにな?」
と思うこともありますが、
実際に自転車で歩道を走っていたら、
警察官に注意されたという話を聞いたことがあります。
ただこの自転車レーン、
もともと車道が狭い場所では、
自転車レーン徐々に細くなり・・・
最後にはレーンがなくなったりしますので、
要注意です!
多良岡
急に道路の整備が進められてきました。
特に、この自転車レーン↓

アイルランドでは、自転車は車と一緒に
車道を走らなければなりません。
けれども、猛スピードの車と一緒に自転車をこぐのは
とても危険・・・
そこで、最近では この写真のような自転車レーンが
徐々に整備されつつあります。
こちらは、土地がありあまっているので
歩道がとても広く、
「自転車が歩道を走れたら、良いのにな?」
と思うこともありますが、
実際に自転車で歩道を走っていたら、
警察官に注意されたという話を聞いたことがあります。
ただこの自転車レーン、
もともと車道が狭い場所では、
自転車レーン徐々に細くなり・・・
最後にはレーンがなくなったりしますので、
要注意です!
多良岡
映画俳優が帽子を買った店

書いてある通りで、1951年に「静かなる男」の映画撮影中、俳優のジョン・ウェインが、この店でツイードの帽子を購入した、という、それだけのことなのです。
それだけのことなのですが、この個人商店にとっては、店の歴史に残る最大の出来事だったに違いありません。
ジョン・ウェイン(1907-1979)は、アメリカの俳優で、ジョン・フォード監督のもと、アイルランドが舞台である有名な映画の一つ「静かなる男」のロケのため、この時期、この地域を訪れていたようです。「静かなる男」の主要な舞台は、この町から約30キロほど離れたコング(Cong)で、コングは今も映画ファンが訪れ、The Quiet Man Cottage などがあります。しかしコングは小さな村で、買い物をするような店もなかったのでしょう。ガイドブックに出てくるコングに比べて、チュームの方が知名度は低いでしょうが、町としてはチュームはずっと大きく、しかも昔はもっと栄えていたそうです。そうするともしかすると彼らはこの町のホテルにでも泊まっていたのでしょうか。そして、アイルランドの名産品の一つであるツィードの帽子を買った・・・
つまらないと思う人にとっては、取るに足りない話かもしれません。ですが、ガイドブックに書いていないというよりも、載ってもいない町をぶらついていて、変な発見をすると、何となく愉快です。実際にジョン・ウェインに接した店主は、恐らくご健在ではないでしょう。せめてご子孫の方にでも話を聞いてみたいところでしたが、お店は日曜で休みだったのです。
鵜飼
薄暗い部屋
アイルランドに限らず、
ヨーロッパの国では、家庭の部屋の電気が暗い感じがします。
特に、リビングルーム。
一応、部屋の天井に電気がついているものの、
ワット数が低いためか、電気をつけても薄暗いです。
さらに、一般家庭では夜になると、
メインの天井の電気はつけずに、
ソファの横にある、手元ランプだけをつけて、
新聞や本を読む人が多いです。
日本での蛍光灯の明るさに慣れていると、
これは随分と暗いと感じます。
ヨーロッパでは、夜はリビングで家族団らん、
紅茶と共にビスケットを食べながら、テレビを見て、おしゃべりをして・・・
と、特に部屋を明るくする理由がないようです。
目が悪くなるのでは?と思ってしまいますが、
周りの人をみていると、特に視力に影響はないようです。
多良岡
ヨーロッパの国では、家庭の部屋の電気が暗い感じがします。
特に、リビングルーム。
一応、部屋の天井に電気がついているものの、
ワット数が低いためか、電気をつけても薄暗いです。
さらに、一般家庭では夜になると、
メインの天井の電気はつけずに、
ソファの横にある、手元ランプだけをつけて、
新聞や本を読む人が多いです。
日本での蛍光灯の明るさに慣れていると、
これは随分と暗いと感じます。
ヨーロッパでは、夜はリビングで家族団らん、
紅茶と共にビスケットを食べながら、テレビを見て、おしゃべりをして・・・
と、特に部屋を明るくする理由がないようです。
目が悪くなるのでは?と思ってしまいますが、
周りの人をみていると、特に視力に影響はないようです。
多良岡