アイルランド留学と貿易のニチアイブログ

アイルランドで留学と貿易を続けて20年あまり、ニチアイの現地在住スタッフがコーク市からお届けする、アイルランド情報ブログ。 現地在住エージェントならではのニュースを発信します。

2019-03

★ ニチアイについて ★
  ニチアイは、アイルランドに本社を置く留学・貿易を扱う会社です。留学部門では特色ある語学学校と提携、アイルランド留学ワーキングホリデーイギリス留学マルタ留学を扱い、日本での説明会も行っています。貿易分門では年末ギフトとしてアイルランド特産のスモークサーモンを毎年日本にお届けし、好評を得ています。そんなニチアイのホームページはこちら

ウォーターフォード・高校正規留学(卒業留学)の体験談

このたび、高校正規留学を終えた方から留学体験談をいただきました。お寄せ下さった卒業生の方と補足下さったお母様には、この場を借りて感謝申し上げます。

http://www.ryugaku-ireland.com/experiences/exp_jui9167.html

場所は南東部の小都市、ウォーターフォードで、こちらの語学学校のハイスクール・プログラムによって、提携する地元ウォーターフォードのニュータウンスクールというボーディングスクールに3年間通い、無事卒業されました。

英語圏の高校での3年間、もちろん楽しいことばかりではなかったようですが、終わった今、振り返れば、上達した英語、身に着いた国際感覚、世界中にできた友達、そして沢山の楽しい思い出。本当に良かったですね。

ウォーターフォードイングリッシュランゲージセンターズ


アイルランドのハイスクール・プログラムは、この体験談を読んでもおわかりのように、語学学校がガーディアンとなり留学生のお世話をして下さり、ニチアイは現地エージェントとして側面から日本語でサポートする、という体制でできている、アイルランドならではのシステムです。世の中、色々な学生さんが、そしてそれ以上に色々な親御さんがいらっしゃいます。ましてや遠い海外で日本人が一人とあっては、心配になるのも当然。時に当社にも無理難題が降りかかってきます。ガーディアンでもない当社にガーディアン以上のことを要求してくる方もいます。そんな中でもこちらの方は、冷静さを失わず、当社の立場と役割を良くご理解いただき、当社のサービスを上手にご利用いただけた、素敵な母子でした。結果論かもしれませんが、そういう方だからうまくいったのだなあ、とも思わされました。現地でのお母さん役だったウォーターフォードの校長先生も、卒業後は、お母さんというよりはお友達のように、最近、旅行での再訪を歓迎して下さったそうです。

ニチアイはこれからも、そういう若い皆さんの良い留学を応援します。アイルランドのハイスクール・プログラムには、現地オフィスのあるニチアイを是非ご利用下さい。


ダブリンの語学学校事情と格安校について

ルアスの走るダブリンの町

ここ数年、ダブリンでは、格安語学学校乱立によって価格競争、学生獲得競争が激しくなっています。それが可能なのは、ダブリンが留学先として人気が高まり、いくら学校を作っても学生が押し寄せてくれる現状があるからです。しかし、その分、質が落ちている面があるのもれっきとした事実です。

これには色々な原因があります。一つは、訴訟その他の結果、アイルランドで語学学校開設の法的手続きが一時的に簡単になっていることです。今、アイルランドでは、イギリスのような厳しい政府認可の手続きをしなくても、実質、届け出だけで学校を作ることができて、一定の要件を満たせば就労可能な長期学生も受け入れられる状況にあります。当然これには多くの批判も問題もあり、新たなシステムの元でよりしっかりした運用をするべく、制度改変の動きはあります。

ともあれ現状、格安校が乱立しています。格安校の典型的なタイムテーブルは、午前週15時間の一般英語コースと午後週15時間の一般英語コースの2本立て。15時間は、フルタイムコース(長期学生が就労可能となる)の最低時間数です。加えて20時間コースなどが選択で選べる学校もありますが、格安校ほど、半分就労目的の途上国からの学生が多いので、授業料は安く、授業時間は短く、という需要が断然大きいのです。そのため、昔は午後に週2回追加授業があるような集中コースも選択できた学校でも、そのコースをやめて、代わりに午後にも週15時間のフルタイムコースを作ったりしています。教室の数やスペースに限りがあるので、選ぶ人の少ない週2回の午後追加授業をやるよりは、それを廃止して、午後も15時間のフルタイムコースを開設して、学生を大勢集めて教室をフル回転させた方が、学校経営上メリットが大きいからです。

そもそも今、ダブリンは家賃がどんどん上がっているので、本来ならそれに伴い授業料を値上げしないと、学校経営は厳しい筈です。それにもかかわらず格安校が多数できて競争が激しくなっているため、昔からあるしっかりした学校もそういう格安校に学生を取られている現実もあります。値上げせずに質を維持するのに苦労している学校も少なくありません。

格安狙いの長期学生がどんどん押し寄せる背景には、もちろんアイルランド自体の良さが広まって人気が出ている面もありますが、今のアイルランドは景気が良く、アルバイトが見つけやすい状況にあるためです。そういう情報が拡散すれば、途上国の学生が大勢やってきます。中でも人口が多いブラジルで、今、アイルランドが異様な人気で、学校によってはほぼブラジル人しかいないほどです。本来コストの高いはずの大都市での格安校というのは、夏も冬も、午前も午後も、常に教室を満員にすることで成り立つビジネスモデルで、空席だらけではたちまち潰れてしまいます。ですので、国籍バランスなどの配慮は二の次で、とにかく申し込みがあればどんどん受け付けていく必要があるわけです。

他方、これは古くからの学校に多いですが、安易な格安競争とは一線を画して、週15時間より授業時間の長いコースを維持し、午後の選択コースを続けている学校も、増えてはいませんが、特に減ってもいません。これらの学校は、いくぶんお金に余裕があって質や真剣さを求める人の需要を満たすため、こちらもこちらで成り立っています。一般的には、こういう学校は日本人やヨーロッパ人が多めで、国籍も比較的良く混じっていて、短期・長期の人がバランスよく混じっています。

今のダブリンでは、学校総数が増えていて選択肢が増えているようであっても、このような状況から、「値段が高くない」「質が良い」「日本人が少ない」「国籍バランスが良い」の全てを満たす学校が、昔に比べると見つけづらくなっています。大半の格安校が似たりよったり、と言ってもいいでしょう。当社もコンスタントにダブリンを訪問し、行くたびにサイトに載せていない学校を1つ2つは訪問するのですが、これも手間がかかり、気力がいる作業なのです。そして正直、「是非追加したい良い学校」になかなか出会えなくなってきました。

他方で、昨年11月末、学校自体は満員に近かったのに倒産した「グラフトン・カレッジ」のような例もあります。倒産時のニュースを読むと、学生の9割以上がブラジル人だったようです。この学校は最近のブームに乗って新設された格安校ではなく、それよりは歴史がある学校でしたから、格安競争に乗って路線変換をしたけれども、うまくいかずに倒産してしまったケースかもしれません。

とは言ってもダブリンの留学先としての魅力自体は不変です。ですので、ある程度はこういう現状を予備知識として知った上で、ご自分に合う学校を慎重に選んでいきたいものです。当社では、サイトに掲載していない学校も含め、多くの学校を見ておりますので、お気軽にご相談下さい。


ニチアイのダブリン語学学校リスト

ルアスの走るダブリンの町

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