アイルランド留学と貿易のニチアイブログ

アイルランドで留学と貿易を続けて20年あまり、ニチアイの現地在住スタッフがコーク市からお届けする、アイルランド情報ブログ。 現地在住エージェントならではのニュースを発信します。

2024-04

★ ニチアイについて ★
  ニチアイは、アイルランドに本社を置く留学・貿易を扱う会社です。留学部門では特色ある語学学校と提携、アイルランド留学ワーキングホリデーイギリス留学マルタ留学を扱い、日本での説明会も行っています。貿易分門では年末ギフトとしてアイルランド特産のスモークサーモンを毎年日本にお届けし、好評を得ています。そんなニチアイのホームページはこちら

アイリッシュはパブでみんなギネスを飲んでいる?

確かにギネスはアイルランドの国民的ビールです。しかし現実は、ギネスは年々、国内消費量が減っているようです。お酒が飲まれなくなったのではなく、ギネス以外の色々な飲み物が増えてきて、要するにバラエティー豊かになってきたからだと思います。

アイリーズのパブ

上の写真はウェストコークのはずれ、アイリーズという小さな村のパブです。ちょっと小さくてわかりにくいのですが、この写真の中に、お客さんの注文したビールが7杯ほど写っていまして、そのうち4杯が黒ビールです。(コークなので、ギネスだけではなく、マーフィーズも含まれているでしょうが。)一番右の女性の横にあるのは、ラガービール。この7分の4(半分強)は、今日、アイルランドの田舎のパブでの典型的なギネス(スタウト)率かもしれません。

今でも、日本から来た人は、アイルランドの食生活が単調だと思うかもしれませんが、昔を知っている人に聞くと、これでも驚くほど豊かになったのだそうで、例えば1980年頃は、スーパーに行ってもパスタすらほとんどなかったそうです。大陸ヨーロッパでは最も日常的なお酒であるワインも、アイルランドではその頃はまだ値段も高く、種類も僅かで、一部の人だけの飲み物であったようです。ワインに関しては、この点、日本も似ているでしょうか。だからそもそも、アイルランドのパブでワインを飲むなんてのは、今でも似合わないのですが、現実、そういう光景も普通になりつつあります。

面白い話があります。ある日本人の高校生の女の子がアイルランドの高校に正規留学していました。卒業パーティーの後、みんなでパブに繰り出しました。厳密にはまだパブでお酒が飲める年齢ではないのですが、そこはまあ日本同様、今日は卒業パーティーなんだからと、回りの人も大目に見てくれます。日本人の子は、ギネスを注文。すると周囲一同「えっ」という感じで、続いて誰かに「あんた何そんなオジン臭いもの注文してるのよ」と笑われたのだそうです。

キラーニーのパブ
まあ、今のギネスのアイルランドでの位置づけは、そんなもので、ダブリンや観光地のパブで若い女の子がパイントグラスでギネスを飲んでいれば、それは十中八九、観光客とか短期滞在者です。他方で田舎の過疎の村に行くと、パブのお客は昔も今も大多数が地元の中高年男性。そういう所では今もギネスが圧倒的にメジャーです。左の写真はかなり暗いですが、実際薄暗い、雰囲気のあるパブでした。観光都市でもあるキラーニーのパブですが、季節外れで地元の人が中心でした。手前の赤いジャンパーのおじさんの左テーブルにギネスが置いてあるのがおわかりでしょうか。でも右のおじさんはラガービールを飲んでいます。

ダブリンのパブ
右の写真はダブリン中心部のパブです。半袖の人もいるので、まあ夏です。といっても、日本の夏のように暑くはありません。日本の夏の蒸し暑さには、やっぱりギネスよりラガーだというのは、多くの方に同意していただけると思いますが、アイルランドの夏なら、ギネスもおいしいと思いますよ。でも恐らくアイリッシュっぽい地元の若者は、二人ともラガービールですね。

勿論、一目で外国人とわかる日本人の若い女の子が、アイルランドのパブでギネスをパイントグラスで飲んでいても、観光客だなというのが一目瞭然ですし、全然気にすることはありません。まあ要は飲みたいものを飲めばいいだけの話です。アイリッシュの若い女性でも、飲む人がいないわけではありません。ただ、今度アイルランドでパブに入ったら、よく注意してみて下さい。西洋人の国籍を見分けるのは慣れないとちょっと難しいかもしれませんが、間違いなくアイリッシュだと思える若い女性がギネスを飲んでいる場面に出会うことは、かなり稀です。「おっ、これはそうかな」と思っても、よく会話を聞いているとドイツ語だったりします。

このように、国内では一昔前に比べて間違いなくギネス離れが進んでいるので、ギネス社としても、販路を海外に見出さないといけなくなりました。それが今日の世界的なアイリッシュパブの活況とも無縁ではないというわけでしょう。

イギリスはイギリスで、伝統的にエールとかビターといった種類のビールが好んで飲まれていました。しかし、こちらはギネス以上に客離れが深刻だそうです。ギネスはまだ知名度も高く、商売も上手なようで、まあ勿論おいしいからなのでしょうが、衰退するビール群の中では「勝ち組」でしょう。

鵜飼

テーマ:アイルランド - ジャンル:海外情報

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